入川 布滝沢       平成18年7月20日

コース 林道終点広場8:30〜布滝下9:30〜仕事道11:00〜12:50エビ小屋山13:30〜15:40古里駅


布滝の上半分
明後日、どこかに行きませんかと、長沢さんから電話で誘われて、入川、布滝沢に行くことにした。丁度、1年前に行き、その時、布滝沢にも行きたいねと残していた沢です。布滝沢〜クマタカ沢〜柳ガマ沢と予定して出かけたが、果たしてどうなるのか。このところの雨と前日も大雨で半分以上は雨の遡行か中止かと覚悟で、集合場所の鳩ノ巣駅に下りた。同じ電車で長沢さんも降りてきた、ラッキーなことに曇り空で雨は落ちていない。早速、タクシーを頼むが、30分ほど待たされた。入川の昭和鉱業まで行ってもらう(1800円、迎車料700も含まれていた)林道終点の広場前の流れは前回の倍以上の水量です。入り口のゴルジェも、白波を立てて、流れています。小さな堰堤も立派な滝となって落ちている。水線を行くのは避けて、出来るだけ仕事道を利用する。最後の堰堤を巻き終えると沢幅が広がって水が減った感じがするが、周辺の草木を見ると、ちょっと前には50cmは増水した跡が見られる。

2段5m
薄暗い布滝の下に着く。垂直に落ちる滝は見事です。下から、右壁のルートを確認して見ると、何とか登れそうな感じがするが、岩が濡れているので次回に挑戦することにして、左の仕事道で巻く。尾根を乗り越し、壊れて小屋跡が見えると、仕事道は布滝沢を横切り先に続いている。ここから沢に入るが藪っぽいのでちょっと気落ちする。藪の後は滝も出てくるが今度は伐採木があちこちに流れ込み、倒木がないときれいな沢なのに、残念。2段5m、3m曲がり滝の先でゴルジェニ5m前後の滝が3個かかっている。ここは左から巻いた。2条幅広3m滝の後は小滝が連続するようになった。倒木がなくなりゴルジェにナメ滝が現われて、この沢で一番きれいところでした。4mCS滝が出てきて、左の壁を登るが滝口の一歩が怪しい、もうちょっと足が長ければ問題ないのに。

2条幅広3m
CSを超えるとすぐ仕事道が出てきた。ガイドブックでは1050mと書かれているが860mくらいで、地形図を確認するが何か変です。沢は二俣になっていて右沢の方が本流のようです。ここは、とりあえず、左沢を行くとすぐに伏流になった。昔はワサビ田があった痕跡があり、土砂で埋まってしまった感じです。右の支尾根に取り付き詰めるとエビ小屋山の南西に伸びる平坦な尾根上に出た。エビ小屋山に向かって登り1100m近くまで登ってみたが仕事道はなかった。結局、先ほどの道が正解のようです。少しトラバースしてクマタカ沢の源頭部を捜すが行過ぎて速滝上の枝沢に入ってしまった。時間的にもまた、午後からは雨の予報もあり、ここは戻って、赤杭尾根を下山することにして、エビ小屋山に登った。

ナメ滝連続する、
倒木もなくきれいです
山頂は小高い丘のよう、立木に布滝沢ノ峰(エビ小屋山)と書かれていた。雑木に囲まれた、いい雰囲気の山頂で、のんびりと遅い昼飯にした。川乗山方向にちょっと戻るとコルで赤杭尾根に合流する。雨降り後の泥道良くすべり、何回も尻餅を着きながら古里駅に向かい、ガード手前の沢で洗濯をして着替えをした。梅雨の合間の曇り日に当たり、ラッキーでした。鳩ノ巣国民宿舎、水香園と、立ち寄り湯に連絡してみたが、時間外と言われてしまい、恒例の「もえぎに湯」に浸かることになった。気になっていた、奥多摩駅の二階に出来た軽食コーナーで乾杯した。今年の4月にオープンしたそうで、写真コーナーも併設されていて、電車待ちには便利です。手打ちそばはおいしかった。